Concept
島根から世界の食卓へ。
島根県浜田市の漁港の強み
日本海の中核漁場、
島根県最大の
漁業基地。
浜田漁港は県内唯一の特定第三種漁港として、昭和44年に指定されました。特定第三種漁港とは、水産業の振興のためにとく重要であると政令で定められた漁港であり、全国に13港しか存在しません。浜田漁港の位置する日本海は、暖流の対馬海流と寒流のリマン海流が存在し、暖水性・寒水性の両方の生物が集まる豊かな海です。この海流がぶつかる境目を潮境といい、この潮境ができる海域には、栄養素が豊富なプランクトンが多く生息するため、豊かな魚場となります。浜田漁港は平成2年に全国漁港別漁獲量第10位となる、漁獲量198,000トン、金額120億円の水揚げを記録しました。また、競りの仕方に特徴があり、上着の内側に手を隠して金額を提示する「懐競り」が行われています。 主な漁業法は、底魚資源を対象とした沖合底曳網網漁業と、浮魚を対象とした中型まき網漁業です。沖合底曳網網漁業で獲れる魚の例は、アンコウ、アナゴ、カレイ、そしてノドグロなどです。中型まき網漁業で獲れる魚の例は、アジ、サバ、ブリ、サワラ、イカなどになります。
「どんちっち」「沖獲れ一番」「山陰浜田港」「浜田港四季のお魚」といったブランド認証が活用されており、官民が一体となったPR活動やブランドの普及に励んでいます。 漁港内には漁業関連施設のほかに、浜田市の基幹産業である水産加工業が集積した「水産加工団地」や市のシンボルである「マリン大橋」、2021年春にリニューアルオープンする予定の「旧お魚センター」などが構えています。 また今後さらに重要視される衛生管理・品質保持の観点から漁港の整備が活発に行われており、2020年夏には7号高度衛生管理型荷さばき場(巻き網漁業用)が2022年ごろには4号高度衛生管理型荷さばき場(底曳網漁業用)が整備されます。より一層管理水準を上げ、美味しく・安全な水産物の提供を続けていきたいと思います。
シーライフで扱う魚たち
のどぐろ
シーライフが取り扱う魚種のメインであり、干物製造の約9割を占めます。日本海・山陰浜田沖は全国有数の漁場であり、大型から小型(メッキン)まで様々なサイズの水揚げ量があります。干物の他、缶詰、ふりかけ、出汁など様々な産直商品やお土産品のラインナップがあります。
あじ
干物の定番品だが、浜田港のアジは全国トップクラスの脂のノリを誇るブランド魚です。脂質含有量は驚異の10%超え(全国平均3.5%)。「どんちっちアジ」は例年5月から7月の短い期間にしか水揚げされなく希少です。干物だけでなく、缶詰でもお楽しみいただけます。
かれい
浜田の塩干品と言えば「カレイ」。古くからカレイの産地として栄え、生産量は全国一を誇ります。エテカレイ(ソウハチ)・ミズカレイ(ムシカレイ)・ササカレイ(ヤナギムシカレイ)の3種全ての「どんちっちカレイ」の干物を製造しています。
さば
青魚の代表として誰もが知り、食卓やスーパーでもよく見かける魚です。浜田漁港では巻き網漁法で主に水揚げされ、ほど良く脂がのっていてしつこくなく、子供やお年寄りにも食べやすいのが特徴です。定番の水煮缶詰は水揚げ直後のフレッシュな状態で作っていて、その他に干物、フレークの取り扱いがあります。
けんさきいか
イカの中でも高級種として主に夏に刺身や寿司用として出回ります。山陰地方では、「しろいか」や「マイカ(その地方で1番知名度のあるイカ)」と呼ばれることもあります。
甘みが強く身がとても柔らかい為、干物にするとさらに旨味が濃縮されて美味しくお召し上がり頂けます。
ふぐ
浜田港のお隣の下関漁港が有名な産地ですが、浜田港でも冬場に多く水揚げがあります。シーライフではマフグを扱っていて、浜田市の伝統珍味「ふぐ味醂干し」を製造し、県内のお土産店に納めています。また低カロリー・高たんぱく質な食材として、鍋や唐揚げ、たたきでも食べられます。
れんこだい
真鯛に似ており、キダイとも呼ばれるように黄色がかった鮮やかな朱色が贈り物やお祝い品として喜ばれる魚です。旨味成分であるイノシン酸が豊富に含まれている魚であり、干物にすることで香ばしくパリッとした皮目とふんわり柔らかな身の両方がお楽しみいただけます。
するめいか
北海道では水揚げ不足もあり希少とされていますが、島根県では安定した漁獲量があります。以前よりは高値となりつつありますが、珍味や乾物の定番品として根強い人気がある魚介類です。干物にするとやや歯ごたえが出て、噛めば噛むほど旨味が強まります。
あまだい
京都や若狭といった日本海側でノドグロにも引けを取らない高級魚。関西では「ぐじ」という名で馴染みがあります。鮮やかなピンク色に包まれた柔らかな白身が贈り物や割烹料理として人気です。鮮度落ちが早い魚である為、仕入れの際はより一層の目利きが求められます。一夜干しでやや水分を飛ばして食べるのがおススメです。
あんこう
冬の鍋の代表として主に東日本のイメージが強いですが、浜田港は西日本を代表するアンコウの漁獲量があります。頭と骨以外は全て食べられることから、「あんこうの七つ道具」と呼ばれる可食部は有名です。中でも海のフォアグラと称される「肝(アンキモ)」は濃厚な味わいが病みつきになります。
あなご
全国トップの水揚げ量を誇る島根県のアナゴ。浜田漁港やお隣の大田漁港で獲れた大型の真穴子は、通常サイズで40-60cmほど、トロっとした脂のノリ具合、食べ応え十分です特に活アナゴは、臭みもなくさっぱりしていて女性も食べやすい。島根県では、かば焼きや干物が有名で、今後さらにブームになると思われます。
未利用魚
「みりようぎょ」。私たちは、毎日のように港の水揚げがある中で、「買い手の付かない魚」「有効活用されていない魚」を発見しました。シーライフではこのような魚の使い道や、価値アップ、全国へのPRを行うことで、廃棄ロスを減らし、持続可能な地元水産業を目指しています。